しかしながら何か知らぬが或る、計画的に私をつねに欺く、この上なく有力な、この上なく老獪な欺瞞者が存している。しからば、彼が私を欺くのならば、疑いなく私はまた存するのである。そして、できる限り多く彼は私を欺くがよい、しかし、私は或るものである...
2023-06-23
## 第一部 観念、その起源、構成、結合、抽象などについて ### 第一節 観念の起源について 人間の心に現れる全ての知覚は二つの別個な種類に分けられ、本書ではそれらを「印象」と「観念」と名付ける。二つの違いは、それぞれが心に湧き出て思考や...
2023-06-20
カント哲学以来、デカルト哲学は棄てられた。独断的、形而上学的と考えられた。哲学は批評的であり、認識論的でなければならないと考えられている。真の実在とは如何なるものかを究明して、そこからすべての問題を考えるという如きことは顧みられなくなった。...
2023-05-26
## 哲学入門 哲学に入る門は到る処にある。諸君は、諸君が現実におかれている状況に従って、めいめいその門を見出すことができるであろう。ここに示されたのは哲学に入る多くの門の一つに過ぎぬ。しかし諸君がいかなる門から入るにしても、もし諸君が哲学...
2022-06-28